注意が必要な口内炎
こんにちは。院長の小野沢です。
8月も終盤ですが、
まだまだ日中の暑さは油断ができません。
熱中症への警戒はもちろんのこと、
この時期は夏の疲れから来る口内炎などの
お口のトラブルにも気をつけたいところです。
口内炎と一口に言っても、
経過によって異なった症状を示すことがあり、
さらに原因のはっきりしないことも
少なくありません。
思わぬ疾患につながっていないか、
注意が必要です。
そもそも口内炎とは、
口の粘膜にできる炎症の総称です。
口腔粘膜にできる疾患の種類は、
実は非常に多いのですが、症状が単調で
特徴に乏しいこともあり、
分類が比較的難しいのが現状です。
口内炎は一般的に、「アフタ性口内炎」
(ストレス・栄養不足・口の中を噛む・
病気などの影響ででき、10日~2週間ほどで
自然に消滅するもの)
と呼ばれる状態を指すのですが、
患者さんの多くは口腔粘膜にできる
疾患の総称として
お使いになることが多い印象です。
ですので私は患者さんが
「先生、口内炎が治りません」と
来院されると、
何を主徴とするどんな疾患かなと、
頭の中で口腔粘膜疾患の
分類の準備をはじめます。
口腔粘膜疾患の
主症状による分類としては
以下のようなものがあります。
・水疱を主徴とする疾患:
ウィルス感染症、自己免疫性水疱症など
・紅斑、びらんを主徴とする疾患:
多形滲出性紅斑、全身性エリテマトーデスなど
・潰瘍を主徴とする疾患:
外傷性潰瘍、再発性アフタ、壊死性潰瘍性口内炎など
・白斑を主徴とする疾患:
口腔白板症、口腔扁平苔癬、口腔カンジダ症など
これらの中には長期間の観察が必要なもの、
癌になる一歩手前といえる
前癌病変に分類されるものや、
一般的に口内炎に処方される
ステロイド薬含有軟膏が
無効なものもあります。
2週間以上経過して軽快してこない口内炎は
専門医への受診をお勧めいたします。
口内炎の症例は、歯科医から見ても複雑で、
深刻化するものもありますので、
今後注意が必要な他の口腔粘膜疾患についても、
機を改めて詳しく
お話をさせて頂こうと考えております。
お口は鼻や内臓と繋がる大事な器官です。
ご自身でも普段から気にかけ、
健康のバロメーターとして
様子を観察してあげて下さいね。
久里浜駅前マリン歯科口腔外科
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